拍手お礼1

 
  ※拍手お礼2012/7/22〜8/28  
     
 


木漏れ日の下。
きらきらと陽の光を反射し、
風がそっとその髪を揺らした。

「緑間っちの髪っていつもさらさらっスよね」

隣りに座った黄瀬は、
本を読むのに集中している緑間の髪に触れた。
物語に夢中になっているのか、
面倒くさいだけなのか、
緑間からの反応はない。
しかたなく、黄瀬は緑間の前髪をそおっとかきあげた。
普段隠れている額が露わになると、幼さが消え、
急に大人びたように見える。

(うっわぁ…)

視線は手元の本へと伏せ目がちに向けられ、
さらに眼鏡がその魅力を惹きたてた。
元々、色白い肌と長い睫毛に加え、眼鏡と前髪に隠れてはいるが、
端麗な顔をしているのだ。
額が見えることによって、それが更に際立った。
黄瀬はいつも以上に美しい顔に見惚れ、
そのまま額に口唇を落とす。

「オマエは何をしているのだよ」

さすがに迷惑そうな表情で睨まれて、黄瀬は笑う。

「緑間っちがかっこいいなーって思ってたんスよ」
「バカか」
「ひ・と・こ・と?!」

どれだけその容姿に恵まれているのか、
自覚が無いというのは本当に勿体ない。

(でも、オレが一人占めしたいから誰にも教えない)

きれいでかっこいい緑間は、今、目の前にあればいい。

「かっこいいというのはオマエの方なのだよ」

手元の本を閉じた緑間が黄瀬と目を合わせた。

「緑間っちはなんにもしらないんスね」

その目に誘われるままに、黄瀬は緑間に口付けた。

(これは、全部、オレの…)

風に吹かれた枝が揺れ、
木漏れ日がゆらゆらと光の影を作った。



終わり