拍手お礼3

 
  ※拍手お礼2012/11/2〜2013/2/3  
     
 


手を繋ぐ。
キスをする。

それから。



「みーどりまっち〜」

見覚えのありすぎる背中を見つけて、
そのまま突進する。
勢いの付いたまま後ろから抱き締めれば、
一瞬で突き放されてしまう。

「往来でくっつくな、うるさい」
「じゃあ、どこならいいんスか?」

ぐいぐいと押しのけてくる手首を掴みながら、
にっこりと笑えばべしっと額を叩かれる。

「バカか」
「緑間っちは、いっつもそうだから、
オレが積極的になれば解決すると思ったんスよ?」
「・・・・・・」

黙り込んだ緑間に笑いながら黄瀬が隣りに並ぶと、
二人は一緒に歩き出した。

「半分冗談スけど」
「半分か」

そこで緑間の視線が黄瀬に向いたので、
目を合わせて首を傾げる。

「ん?全部のほうがよかったっスか?」
「くだらん」
「んもー」

唇を尖らせて、わかりやすく拗ねて見せると、
緑間がそっと黄瀬の頭を撫でた。

「・・・なんスか?」

その行動の意味がわからなくて、
黄瀬は顔中に疑問符を浮かべた。

「なんとなくなのだよ」

緑間がふっと口の端を緩めるので、
ますますよくわからない。
それでも、緑間の笑顔は貴重で珍しいので、
黄瀬は思わず見惚れてしまう。

「なんとなく?」
「・・・不満か?」
「そうっスね」

頭を撫でられるのは嫌いではないけれど、
子供扱いされているような気持ちにもなってしまう。
対等でいたいから、もっと別の方法で甘やかして欲しい。

「でも、好きっスよ?」

自分の頭を撫でていた手を掴んで、
その指先にキスをする。

「バカめ」

深い溜息を吐いたけれど、
その手を振り解くことはしなかった。
それを肯定とみなして、黄瀬はそのまま緑間と手を繋ぐと、
いつもより近くに寄り添った。