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kiss |
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目の前にいるのに読書に夢中な緑間は、ちっともこちらを見ようとしない。 せっかく入れたコーヒーは、もう冷めて苦くなってしまった。 本を読み続ける緑間の邪魔をしたくなった黄瀬は、その隣りに移動するとそっと眼鏡をはずした。 「なんなのだよ」 顔を上げた緑間が黄瀬を咎める事はなかったが、良く見えないのか眉間の皺がさらに深くなる。 瞬きする両目はレンズ越しに見るよりもずっと長い睫毛が良く見えた。 「まつげ長いっスね」 「オマエほどじゃないのだよ」 緑間が溜息を吐きつつ、しおりを挟んで読んでいた本を閉じる。 「ええっ!緑間っちほどじゃないっスよ!」 「さっさと返すのだよ」 手を伸ばす緑間が届かないローテーブルの上に眼鏡を置く。 「ダメっス」 黄瀬は意地の悪い笑顔を浮かべ、緑間にそっとキスをした。 一緒に居る時くらい独り占めにしたい。 視線も意識も。 口唇を啄ばむ様に吸って、もう一度口唇を重ねる。 隙間からそっと差し入れた舌先で歯列を割って、奥へと絡め取った。 深い口付けは、それだけで、自分のものであるような錯覚に陥る。 (今だけはオレの・・・) 口の端から漏れる甘い吐息は熱を帯び、さらに黄瀬を誘う。 口唇と零れた唾液を舐めとって、離れる。 緑間の乱れた呼吸に合わせて、頬に瞼に額に口唇を落とした。 「オレだけを見てて欲しいっス」 両手で緑間の頬を包むように触れ、その瞳を覗き込む。 「・・・見ているのだよ」 緑間はゆっくりと瞬きをしたのち、頬に伸びた黄瀬の手首を掴むとそのままキスをした。 「好き」 ぎゅっと抱き締めて、首筋にキスをする。 反応してびくりと震えた緑間に誘われて、そのままソファに押し倒した。 「黄瀬・・・」 「誘ったのは緑間っちの方っスからね」 そう言って笑う。 べしっと額を叩かれたけれど、拒否はされなかった。 終わり H24.7.6 黄緑の日! |
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2012/07/06 |
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7/6は高校時代の黄緑の日。 |
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