無題2

 
  診断メーカーより
黄緑への3つの恋のお題
裏通りに連れ込んで/キスしたい、キスしたい、キスしたい/どうしたら俺のものになる?
http://shindanmaker.com/125562
 
 


帰ると言った緑間を途中まで送ると言って一緒に家を出た。
共に過ごす時間が長ければ長い程、離れ難くなる。
それは、会うたびに強くなって、今もこの繋いだ手を放したくなくて、どうしようかと考えてばかりいた。
ふと思い立って、ひと気のない裏通りへと行く先を変えた。

「黄瀬・・・?」

緑間が戸惑ったように名前を呼ぶけれど、聞こえないふりをする。
向かい合わせになれば、ただただ、キスがしたくて、キスをしたくて。

「キスしたい」

そう伝えれば、眉根を寄せながらも緑間は眼鏡をはずした。
どうしよう。
こんなにも愛しい人と離れたくない。
重ねるだけの口付けを交わす。
もう、何度も繰り返しているけれど、いつも少しだけ、心臓が跳ねる。
触れ合うだけじゃ足りなくて、もう一度深く求めても逃げなかった。
どうしたらオレのものになるのだろう。
こんなにも近くにいるのに、どうして、足りないのだろう。

「緑間っち、オレのものになって?」

握る手に力を込めれば、同じくらいの強さで握り返される。
あたたかな指先は同じ温度に変化していく。
返事のかわりに溜息ひとつ。
呆れたような顔をしながら、緑間は眼鏡をかけた。

「・・・そんなに不安なら、オマエがオレのものになればいいのだよ」
「え?」

指先で眼鏡のブリッジを押し上げて、偉そうに笑うから、つられて笑ってしまった。
それが、どんな意味かわかって言ってるの?

「緑間っち、かっこいー」
「バカか」

飛びつくようにぎゅうっと抱き締めれば、同じ強さで抱き締め返された。

「またいつでも会えるのだよ」
「・・・わかってるっス」

肝心なところは鈍いくせに、些細なことには敏感すぎて、時々困る。
困るけれど、嬉しい。
別れ際、もう一度キスをして、手を振った。



終わり



 
     
 

2013/04/08

 
     
 

診断メーカーのお題は、
自分では思いつかない話を、
引き出してくれる気がします。