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私は7RTされたら、黄瀬の『ごめん、……悪かったっス』で始まるBL小説を書きます!d(`・ω・)b
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「ごめん、……悪かったっス」 目を合わせることができなくて、ただ、自分の足元を見詰めた。 橙色の夕陽が爪先から伸びる影を色濃くしている。 重い沈黙が続く。 夏の終わりの涼しい夕暮れ時だというに酷く空気が悪い。 この空気を作り出したのは自分で、この空気を感じているのも自分だけだ。 黄瀬は目の前に立つ人からの言葉をひたすら待った。 顔は見えないけれど、きっと呆れた視線で自分を見下ろしているに違いない。 謝罪を述べて、悪かったと思う程度には、反省している。 叱られることは多々あったけれど、怒られることは少ない。 口煩いけれど、感情はたいして表に出ない人だ。 ケンカらしいケンカをした覚えはない。 そっけない態度や鈍感すぎる部分に苛立ちを募らせて、最終的に怒りが爆発するのはいつも黄瀬ばかりで、緑間が本気で怒ったところを見たことがなかった。 だから、きっと、怒ってはいないのだと、思う。 思うけれど、それでも、顔を見ることができなかった。 なにか、なにか、言ってくれないだろうか。 いっそ、責め立ててくれた方が何倍もありがたい。 沈黙したまま、許そうとしないで欲しい。 「オマエは、何が、悪いと思っているのだよ」 沈黙を破ったのは、緑間の声だった。 いつもと同じ、感情の映らない淡々とした口調が静かに降ってくる。 「緑間っちのおしるこをダメにしたこと…」 半分は事故だった。 緑間がおしるこ缶のフタを開けたすぐ後に黄瀬が躓いて転びそうになった。 反射的に緑間が支えてくれたおかげで、転ばずに済んだのだけれど、そのときの勢いでおしるこ缶は中身をほとんど残したまま道路に落ちて転がった。 「買いなおせば済む話だ。どうしてそこまで怯える必要がある」 「あと、制服、汚しちゃったっス」 緑間の白いシャツに点々とおしるこの飛び散った跡が染みになって滲んでいた。 これから日が暮れていくとはいえ、家に帰るまでにはまだ時間も距離もある。 思っているよりもそれは目立つに違いない。 「洗えばいい。何を気にすることがある」 「オレ、どうしたらいいんスか?」 いっそ、どうしてくれるんだと責めてくれたらいいのにと思うのは、自分の不注意が招いた結果だからだ。 「悪いと思ってるなら、それでいいのだよ」 「なんで、怒んないんスか!」 我慢できずに顔を上げたら、驚いたように目を見開いた緑間が首を傾げた。 「怒られたいのか?」 「……、それ、ちょっと、意味が違う気がするっス」 「怒らせたいのか?」 「わざとじゃないっスよ」 「わざとだったら、そこまで謝らないだろう?」 ぽんぽんと、子供をあやすように頭を撫でられて、黄瀬はもう何も言えなかった。 「……緑間っちが男前すぎるっス」 「バカか」 夕陽に照らされて伸びた影が二つ重なった。 「緑間っちに関してはどんどんバカになっていくっス」 ぎゅうぎゅうと抱きつくように抱き締めると、耳元で溜息が零れた。 終わり |
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2013/02/26 |
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