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| 緑間誕生日カウントダウン☆2013 | ||
あと7日(火神) |
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| 高校2年生の設定で、お付き合い済です。 緑間くんの誕生日を祝う火神くんの話。 |
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帰り道。 待ち伏せ、という程ではなかった。 たぶん、この辺りを通るだろうという勝手な想像で、同じ道を行ったり来たりしていた。 メールをすれば簡単ですよね?と、黒子の声が聞こえる。 それでも、メールはできなかった。 自分が、ここにいることを知られたくなかったからだ。 「火神」 いいかげん覚悟を決めて電話のひとつでもしようかと思った頃に、背後から声を掛けられる。 嫌な予感はした。 聞き覚えのある声どころか、聞きたかった声だった。 「何をしているのだよ」 ゆっくりと振り返れば、半袖のシャツ姿の緑間がそこにいた。 いつも一緒にいる高尾の姿は無く、赤ん坊ほどの大きさのくまぬいぐるみを小脇に抱えている。 そのファンシーなぬいぐるみと195センチの大柄な体躯とが似合わなくて、苦笑してしまう。 おかげで、ほんの少し感じていた緊張感が消えていく。 「誕生日、だって、聞いた」 肝心なことは何ひとつ言わない。 お互いに一歩近づけば解決することは多いとわかっているのだけれど、なかなかうまくいかないのは、どうしてなのか。 好きだと言って、好きだと聞いて、その先の方がもっと難しいことだなんて、しらなかった。 「ああ」 「祝わせないつもりだったのかよ」 腹立たしいのは、誕生日を特別だと思っていない緑間のことだ。 星占いは気にするというのに、その星占いに必要な誕生日をなんとも思っていないような、その態度が気に入らない。 「忙しいと、思っていたのだよ」 「余計な気をつかってんじゃねえよ。好きだって言ったくせに」 「そうだな。…悪かった」 睨む火神の視線を正面から受け止めた後、緑間が目を伏せる。 「そうじゃねえ」 ぎゅっと緑間の手首を掴んで、火神が歩きだす。 引き摺られるように、その後ろを緑間がついていく。 「か、火神?」 「こっから、俺んち近いんだよ」 「知っているのだよ」 掴んだ手を振り解かれなかったのをいいことに、火神は緑間の手首を握ったまま自宅へと向かう。 手のひらが熱く感じるのは、緑間の体温が高いのか、それとも自分の熱か。 じっとりと汗ばむのを気にしながら、足早に歩いた。 玄関のドアを開け、中に入ってすぐに緑間を引き寄せた。 何かを言おうとする前にその口を塞いで、身体を密着する。 歯列を割って、奥へと逃げようとする緑間の舌を絡め取れば、抱き締めた腰が震えた。 口内を味わうように余すことなく貪ると、緑間から力が抜けていくのがわかる。 ドアを背にずるずるとその場に座り込む緑間を追いかけて、火神もしゃがんだ。 眼鏡越しに睨む緑間にふ、と笑いかけて、『Happy Birthday!』と発音良く囁いた。 誕生日は生まれたことを祝福する日だ。 「バカか?」 「おい」 「……、好きな相手に誕生日を祝ってもらうのも悪くない」 口元を緩めた緑間に見惚れた瞬間、襟首を掴まれたかと思うと、触れるだけのキスをされた。 緑間からキスをされるのは、珍しい。 よく見れば、耳の先から首筋までがほんのり赤く染まっている。 ようやく、緑間が喜んでいることを察して、火神はほっと肩の力を抜いた。 今日、会えてよかった。 緑間の相手を気遣う優しさは、時々壊さないとどんどん距離が遠のいていくように思えた。 そんなことは、許さない。 「お前の誕生日、これから俺が祝ってやっから、覚悟しろよ」 「受けて立つのだよ」 至近距離で見詰め合って、笑って、それから、抱き締め合った。 Happy Birthday☆ |
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2013/06/30 |
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