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| 緑間誕生日カウントダウン☆ | ||
あと4日(高尾) |
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無愛想で、無表情。 不器用で、真面目。 プライドが高くて、人付き合いが苦手。 おは朝の占いを信じていて、ラッキーアイテムは手放さない。 今のところわかっているのは、それくらい。 「しーんちゃん」 キセキの世代と呼ばれる、人並みはずれたプレイヤーの一人。 バスケではすごいかもしれないけど、バスケ以外では同じ一年。 だから、バスケ以外では特別扱いをしないと決めた。 「なんなのだよ。大きな声をだすな」 「真ちゃんってやっぱでっかいよなー。ちょー目立つ。探すの楽でいいわぁ」 「何の用なのだよ」 「え?部活行くんでしょ?オレも一緒に行くし」 「勝手にしろ」 身長195センチというのは、かなり高い。 低いとは思っていなかった高尾でも緑間の隣りに並ぶと低くなったような気がして、最初の頃は居心地が悪かった。 完全に鴨居に頭をぶつけるだろうし、教室に入るときも頭を下げているのを見ると、バスケでは有利かもしれないけれど生活するには不便なのだろうと思う。 「真ちゃんって、視力どれくらい?」 「0.1も見えないくらいだ」 とっつきにくくて話しづらいのは変わらないけれど、しつこく話しかけ続けていたら、会話が成立するようになった。 意外と話すのは好きなようで、興味のある事(主に、おは朝の占い結果とラッキーアイテム、あとバスケ)になると饒舌になる。 知識も豊富で、色んなことを知っているせいか、成績もいい。 練習が厳しい上に居残り練習までやっているというのに、授業中は寝ることもないし、課題だって完璧にこなす。 (まじめすぎ・・・) だから誰も近寄れない。 「それ、不便じゃねえの?」 「慣れているからそうでもないのだよ」 まっすぐに伸びた背中は、正確無比なシュートフォームと変わらず、他人を寄せ付けないような空気を纏っている。 練習中も基礎トレーニングが終われば、ただひたすらシュートを打ち続ける。 爪の先が少しでも違えば、フォームが崩れると、常に左手の指にテーピングを巻いて保護をするくらいの徹底振りだ。 そのストイックな姿勢が、チームを引っ張っている部分でもある。 チームメイトは文句を言いつつも緑間の力が必要で、監督も最初から緑間を中心にチームを作ると宣言している。 そして、緑間自身が誰よりも勝利を欲していた。 初めての敗北の後、さらにその思いは強くなっているようだった。 (みんな、必死になるんだ) 自分も周りも。 (もっと肩の力抜いてもいいと思うんだけどね) 隣りに並んで歩いているけれど、並べるほどの力がない事は知っている。 けれど、役割が違う。 だから、負けないと思える。 同じ一年でスタメンの座を手に入れたくらいの実力はあると自負していた。 自分の力が、チームの、緑間の力になるのなら、誰にも負けない技術を身に着けるしかない。 (隣りにいないと落ちつかなくなるくらいになればいい) 小さな独占欲の始まり。 「高尾?」 いつの間にか部室まで来ていた。 ぼんやりしていたせいか、入口の前で立ち止まった緑間の背中にぶつかった。 「なんでもねぇよ」 笑ってごまかして、先に中へと入る。 自分のロッカーを開けると、かばんから鈴のついたキーホルダーが落ちた。 そういえば、そうだったと、今になって思い出す。 「あ、真ちゃん、これやる」 「なんなのだよ」 「今日の蟹座のラッキーアイテムがキーホルダーだっただろ?だから」 「もう持っているのだよ」 「二つあった方がもっとご利益あるような気がするっしょ?練習中にケガとかしたら大変だし」 小さな赤い鈴と5の数字の入った青いミニカーがついているキーホルダーを半ば無理矢理緑間の手に渡した。 背番号の6であればよかったのだろうけど、5はバスケットボールのチームができる人数だ。 深い意味はなかったが、5という数字は嫌いじゃない。 「・・・・・・、ありがとうなのだよ」 全くそうは思っていないような表情ではあったけれど、突き返される事を覚悟していた高尾にとっては、受け取ってくれた上に礼まで言われるとは思ってもいなかった。 (それは、反則だろぉ〜?) ガンッとロッカーの扉に頭を打ち付けて、緑間に大丈夫か?と心配までされた。 緑間のラッキーアイテムは確認したけれど、自分の運勢は覚えていない。 (最下位か一位かのどっちかだったのかも・・・) 額を押さえつつ、隣りの緑間を見上げる。 頭ひとつも背の高い男を相手に、かわいいなどと思う日が来るとは思ってもいなかった。 (やっぱ面白いわ、緑間・・・) 高尾は緑間に気付かれない様に小さく笑った。 終わり |
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2012/07/03 |
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緑間っちの誕生日に全力を尽くす! |
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