緑間誕生日カウントダウン☆2013  
 

あと3日(紫原)

 
  高校2年生の設定で、お付き合い済です。
緑間くんの誕生日を祝う紫原くんの話。
 



ねぇ。
背中越しに伝わる体温と重さ。
もうどれくらい背中合わせのままでいるつもり?
おかしも尽きてきたよ。
そおっと動いたら、ゆらりと崩れ落ちるから、慌てて抱きとめた。
寝てるなんて聞いてない。
なんて、無防備に眠る人。
いつもムズカシイ顔して、体育館で、廊下で、部室で、周りを良く見ているのに。
うたた寝なんてできるんだ?
自分が座椅子になったみたいに抱え込んで、その寝顔を覗き込む。
目の下に薄い隈。
眉間に皺が寄ってる。
寝ていてもがんばってるの?

「ミドチン、なんでそんなに一生懸命なの?」

バスケが楽しいなんて、思っていないくせに。
なのに、練習にも試合にも全力で挑んでる。
その気持ちは何一つ理解できないけど、がんばってるその背中を抱き締めるのは、好き。
誰もいない部室のベンチで、赤ちんに頼まれてた何かにずっと集中してた。
だから、邪魔をしないようにって、背中合わせに座っただけだった。
背中のぬくもりが温かくて、気持ちよかったけど。
つやつやのほっぺを人差し指でつついたら、やわらかくて、マシュマロみたいで、食べたくなって。
寝てるミドチンのほっぺに吸い付いて、ついでにさくらんぼみたいな唇にもちゅってした。
まるで、絵本のお姫様みたいにミドチンはぱちって目を開けたから、びっくりする。

「むらさきばら?」

寝起きだからか、ぼんやりした視線を向けてくる。
こんな顔、初めて見た。

「おはよ、ミドチン」
「寝てたのか」
「うん。びっくりした」

ミドチンの耳元にちゅっと唇で触れたら、ミドチンはびっくりして目をまんまるくした。

「む、むらさきばら?!」

ミドチンはかわいい。
くるくるしたまつげの長い目もやわらかなほっぺもまっかなくちびるも。
全部、かわいい。
すごく、おいしそう。

「たんじょうびおめでと」
本当はこれが言いたくて、ミドチンを探してただけなのにね。

「覚えてたのか」
「あたりまえでしょ?俺、ミドチンのこと好きだし」

あっという間に、ほっぺと耳と首筋がまっかになった。

「…ありがとうなのだよ」

まっかっかのいちごみたいだなって思って、もう一度耳に噛み付いたら、ミドチンはぎゅって身体を縮めた。

「ねえ、ミドチンが食べたいんだけど」

腰に腕を回してぎゅうって抱き締めて、首筋にキスをする。
おいしそうなミドチンは、全部俺のだから。

「ダメだといっても我慢しないのだろう?仕方のないヤツなのだよ」

諦めたように笑って、ミドチンはまっかになったまま、俺の手の上に手を重ねた。

「ミドチン、大好き」

優しくて、甘くて、おいしい、ミドチン。
来年の誕生日も一緒にいようねって言ったら、黙って頷いてくれた。
ミドチンが生まれてよかったって、思った。



たんじょうびおめでとう☆



 
     
 

2013/07/04

 
     
     
     
 

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